痛風Goutgout

痛風について

痛風は、文字通り「風邪が吹いただけでも痛い」と言われる激しい痛みを伴う病気です。痛風の患者数は近年増えており、発症年齢も低下しています。

これは、生活習慣の変化によるものと考えられています。

原因

痛風の痛みの原因となるのは尿酸です。体の中に尿酸が溜まり、それが結晶化することで痛みが発生します。尿酸は食事や運動など日々の生活から溜まります。

尿酸値が上がる要因

食事

尿酸をつくる原因となるのは、食べ物に含まれるプリン体という物質です。

プリン体は肝臓で代謝され、最終的に尿酸となります。 体内に存在するプリン体の2割は食べ物から取り込まれ、8割は体内で生産されます。尿酸は毎日体から排泄されて一定のバランスが保たれていますが、プリン体を多く取りすぎると尿酸の量が増えてしまいます。

<プリン体の多い食べ物>

・レバー

・白子、いくらなど魚卵

・魚の干物

・イワシやカツオなど旨味の多い魚

アルコール

アルコールが代謝される時に尿酸が合成されるため、尿酸値が上昇します。 ビールなどの一部のアルコールにはプリン体が多く含まれており、尿酸値が高くなる原因となります。また、アルコールには肝臓の代謝を低下させる作用があるため、尿酸が溜まりやすくなります。

肥満

早食いや大食いなどの肥満を招く食生活は、尿酸値を上げる要因となります。 実際に、尿酸値の高い人は肥満の割合が多く、肥満と痛風の関係性は深いと言えます。

ストレス

ストレスにより自律神経やホルモンバランスが乱れてしまうと、尿酸の排泄機能低下につながります。ストレスによる暴飲暴食も尿酸値の上昇を招きます。

症状

代表的な症状は、激しい痛みです。特に足の親指の付け根に頻発します。

他にも、くるぶしやアキレス腱の付け根などの下半身に発生することが多いですが、肩や手首、ひじに発生することもあります。

このように激痛が発生することを痛風発作といいます。通常、痛風発作は1週間から10日ほどで次第に治まりますが、1年以内にまた発作が起こることが多く、徐々に発作の間隔が短くなってくるのが特徴です。

痛風発作を放置しておくと、体内に増え続けた尿酸が皮膚の下に溜まるようになります。溜まった尿酸は結晶化が進み、コブ状に膨らみ痛風結節になってしまうことがあります。痛風結節ができると、関節が変形したり脱臼したりする可能性があるため、痛風発作は放置せずきちんと治療をする必要があります。

痛風が慢性化することで、腎臓が悪くなったり尿路結石が出来たりと、体の他の箇所に影響を与えてしまいます。

治療

痛風の治療は、尿酸値を下げることを目的に、主に以下の内容を行います。

生活習慣の見直し

食事

プリン体を多く含む食品の摂り方に注意し、尿をアルカリ性にする食品を積極的に摂るようにします。尿をアルカリ性にする食品は、海藻類や野菜類などが挙げられます。

アルコール

アルコールを摂取すると尿酸値が上がるだけではなく、尿酸の排泄機能が低下します。飲み過ぎないよう適量を守って飲酒することが大切です。アルコールと一緒に摂取するおつまみにもプリン体が高いものが多いため、摂り方を注意する必要があります。

運動

尿酸値が高い人は肥満の傾向があることから、肥満解消のために適度な運動を勧めています。激しい運動は尿酸値を上げてしまう場合があるため、ウォーキングやサイクリングなどの適度な有酸素運動を行うことが大切です。

ストレスコントロール

ストレスを感じると尿酸の排泄機能が低下するため、ストレスコントロールが必要です。ストレス発散のために暴飲暴食に走るのではなく、適度な運動や趣味を楽しむといったリラックスできるストレス解消法を見つけると良いでしょう。

薬物による治療

薬物による治療は2種類あります。

尿酸値をコントロールする薬物療法

尿酸の生成を抑える「尿酸生成抑制薬」と尿酸の排泄を促す「尿酸排泄促進薬」があります。生活習慣の見直しも同時に行い、ゆっくりと尿酸値を下げていきます。

痛風発作時の薬物療法

痛風発作時は激しい痛みが起きているため、関節の炎症と痛みを抑えることが大切です。炎症を抑える抗生物質を投与し、痛みを和らげます。痛風発作が治まると、尿酸値のコントロールを開始します。

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