インフルエンザ Influenza

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症のことです。毎年冬に流行し、風邪よりも全身に重い症状として現れ、高齢者と乳幼児は死に至るケースがあります。

概要

インフルエンザは毎年世界的に流行します。日本では、11月下旬から12月上旬から流行り始め、1月〜3月に患者数が増加し、4月〜5月にかけて減少するパターンを呈することが多いです。インフルエンザが流行する時期は年によって異なり、流行が大きい年は、インフルエンザによる死亡者と合併症の肺炎による死亡者が増加する傾向が見られます。

原因

インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があり、そのうち流行するのはA型とB型です。近年の日本では、AH3亜型(香港型)、AH1pdm09(2009年に流行、当時は新型インフルエンザと呼ばれました)、B型の3つが流行します。

 

A型インフルエンザは、数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られます。これは、突然変異によって今までにない新型のウイルスが出現するためです。2009年に国内で流行した、当時「新型インフルエンザ」と呼ばれていたAH1pdm09は、メキシコで確認されて世界的に大流行しました。翌年には、A香港型、B型に加えて季節性インフルエンザとして扱われるようになりました。流行する型は年によって異なり、国内の流行状況は国立感染研究所感染症疫学センターのホームページから確認することができます。

 

インフルエンザウイルスの主な感染経路は「飛沫感染」です。患者さんの咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染します。その他には、ウイルスが付着した手で鼻や口に触れることで感染する「接触感染」もあります。

症状

A型、B型インフルエンザでは、感染して1〜3日間ほどの潜伏期間後に、通常38度以上の発熱、頭痛、倦怠感、関節痛・筋肉痛などが突然現れます。そして、咳や鼻水などの症状が生じます。場合によっては、嘔吐や下痢など消化器症状が見られます。これらの症状は、約1週間で軽快します。高齢者や乳幼児、持病などで免疫が低下している方は、重症化して肺炎や脳炎になることがあるため注意が必要です。

治療

インフルエンザの治療は、症状に応じた対症療法と、抗インフルエンザ薬を使用する薬物療法があります。
抗インフルエンザ薬には、以下のものがあります。

・オセルタミビル(商品名:タミフル)

・ザナミビル(商品名:リレンザ)

・ペラミビル(商品名:ラピアクタ)

・ラニナミビル(商品名:イナビル)

・アマンタジン(商品名:シンメトレル)

インフルエンザに罹患したら

周りの人に移さないように以下の点を気につけましょう。

・処方された薬を医師の指示どおり飲みきる(自己判断で服薬を辞めない)

・熱が下がって2日目までは外出を避ける(できれば症状が出た日の翌日から7日目まで)

・外出をする時や看病を受ける時は、咳エチケットとしてマスクを着用する

・うがい・手洗いを実施する

・痰や鼻水を含んだティッシュはすぐに廃棄し、手洗いをする

看病する方は

自身がインフルエンザに罹患しないように以下の点に気をつけましょう。

・手洗いを徹底する

・マスクを着用する

・患者さんが使用したティッシュやマスクはビニール袋に入れて廃棄する

・部屋の換気を1日数回行う

・看病専用の部屋を用意する(できない場合は、患者さんと1メートル以上離れる)

・患者さんとタオルなどを共有しない

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