糖尿病 Diabetes

糖尿病とは

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が高くなっている状態が続く疾患です。

予備軍を合わせると日本人の5人に1人が該当する糖尿病。糖尿病を放置してしまうと、合併症を引き起こし、全身にさまざまな影響を及ぼします。

 

原因

糖尿病は生活習慣の乱れが大きく関わっています。

・ 炭水化物の過剰摂取
・ 糖質の過剰摂取
・ 肥満
・ 一度に多くの食事をとる
・ 運動不足

 

糖尿病の原因と種類は、大きく3つに分類されています。

1型糖尿病

1型糖尿病は、体内のインスリンの量が少なくなることで引き起こ糖尿病です。1型糖尿病は急激に発症し、病状の悪化も急速です。やせ形の子供や若い人に多いのが特徴です。

発症の原因は自己免疫が大きく関わっています。免疫機能に異常が生じ、自分自身の細胞を傷つけます。その際にインスリンを作る膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊され、糖尿病を引き起こすと言われています。

- 1型糖尿病の特徴 -

・ 発症年齢が若く、子供でもなる

・やせ形の人に多く肥満は関係ない

・急激に発症し、病状の悪化も急速しやすい

 

2型糖尿病

食べ過ぎや運動不足、肥満などといった不適切な生活習慣が続くことでインスリンの分泌量が減ったり、身体がインスリンにあまり反応しなくなります。血液中のブドウ糖が消費されにくくなり、慢性的に血糖値が高い状態が続いて、2型糖尿病を発症します。

日本人の糖尿病患者の95%以上は2型糖尿病です。生活習慣の乱れが大きく影響しており、比較的中高年に多いのが特徴です。近年では小さな子供の肥満が増え、問題視されています。

- 2型糖尿病の特徴 -

・ 比較的中高年の方に多い

・肥満の方が発症しやすい

・日本人の糖尿病患者の95%以上は2型糖尿病

 

妊婦糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発症、あるいは見つかった糖代謝異常のことをいいます。糖代謝異常とは、血糖値が高い状態ではあるが、糖尿病とまでは診断されない状態のことです。また、妊娠中に糖尿病と診断されるほど高血糖が確認された場合は「糖尿病合併妊娠」と呼ばれ、妊婦糖尿病と区別します。

女性は妊娠すると胎児に大量の栄養(ブドウ糖)を供給します。そして胎盤ではインスリンを分解する酵素がつくられ、インスリンの働きを抑えるホルモンも分泌されます。すると妊娠中期以降からインスリンが効きにくくなり、血糖値が高くなりやすくなります。

- 妊婦糖尿病の特徴 -

・ 妊娠による身体の変化によって発症する

・一度妊娠糖尿病になると産後も糖尿病を発症しやすくなる

・産後には症状がおさまる場合が大半

 

 

症状

糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。しかし血糖値が高い状態が続くと下記症状が現れることがあります。

尿の回数・量が増える(多尿・頻尿)

血液の中にあふれた大量のブドウ糖を腎臓が尿として排出するため、尿の量が増え、尿の回数が増えます。

のどが渇く

尿の量が増えることで、体内の水分が排出されてしまうので、のどが乾きます。

食べているのに体重が急激に減少する

食事から摂取したブドウ糖をエネルギーとしてうまく取り込むことが出来ない場合、足りないエネルギーを脂肪や筋肉を分解し補います。そのため体重が減少してしまうことがあります。

全身がだるく、疲れやすく感じる

筋肉の減少やエネルギーが足りないことで、常に全身のだるさを感じ、休んでも疲労を感じます。

 

治療

糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つの方法を組み合わせて行います。

食事療法

食事療法は糖尿病の治療の中でとても重要です。

食べる量を適正にすることで、体内に入ってくるブドウ糖の量を制限し、インスリンを分泌するすい臓の負担を和らげ、血糖値の上昇を防ぎます。また、栄養バランスの良い食事を摂取することで、血糖値の上昇を穏やかにするだけでなく、合併症予防にも繋がります。

運動療法

適度な運動、簡単に始められるウォーキングなどの有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチなどを継続的に行うことで、血糖値を下げることができます。また、運動をすることで筋肉量が増え、血中の血糖値が上がりにくい身体を作ります。

糖尿病と肥満は深く関係しています。内臓脂肪が増えることで異常な脂肪細胞が増え、インスリンの働きを悪くするホルモンを分泌します。適度な運動は糖尿病予防にもなり、肥満を解消し、糖尿病の進行を防ぐこともできます。

 

薬物療法

薬物療法は、主に経口血糖降下薬とインスリン注射の2種類あります。この治療法により血糖値をできるだけ正常値に戻し、維持する血糖コントロールを行います。膵臓からのインスリン分泌がほとんどない場合にインスリン注射を行いますが、膵臓を一時的に休ませるために比較的短期間実施する場合もあります。また、経口血糖降下薬は膵臓からのインスリン分泌が保たれている場合に服用します。

 

予防

糖尿病の予防や改善に大切なことは生活習慣を整え、バランスの良い食生活を意識し、適量食事を摂ることです。

- 妊婦糖尿病の改善と予防に大切なこと -

・ 規則正しい生活をする

・バランスの良い食生活を意識し、野菜を1日に350g以上摂取する

・糖分、脂質を摂りすぎない

・減塩を意識する

・適度な運動を心がける

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